介護業界の将来性や人材

日本は2010年をピークに人口が減少しているのに対して、75歳以上の高齢者数は増え続けています。75歳以上の人口は2025年には2179万人、2060年には2336万人になると予想されています。また、介護サービスを受けている人は2000年からの12年間で149万人から445万人にまで増えています。特に訪問介護やデイサービスなどの利用者は、3倍以上になっています。要するに高齢者人口の増加にあわせて介護サービスの利用者も増え続けるため、介護業界の将来性は高いということになります。

高齢者を介護する職員の数は、2000年の55万人から12年間で149万人にまで増えています。ただし、2025年には249万人もの人が必要とされています。それに対して現状の取り組みでは最高でも229万人にしか到達しない見込みであり、20万人もの人材が不足すると言われています。そのため介護に関心のある人は、介護業界にとっては喉から手が出るほど欲しい人材なのです。ここ数年の状況から見ても未経験者でも採用されやすく、子育て中であったり中高年だとしてもハンデにはなりにくい状況です。

さらに介護職は公的資格や国家資格が充実していて、これらの試験は勤続年数によって受験資格が付与されます。そのため、上級資格を得ることで給与がアップしたり、働きを評価されて管理職になるといったこともあります。つまり、介護業界はキャリアアップがしやすい業界なのです。最初は無資格だとしても、一定の実務経験を積んだら資格試験を受けてさらに上を目指すのも夢ではありません。特に介護福祉士は国家資格なので、給与や役職の面での優遇度合いは大きいです。